わたしたちの思い

相談の中で見えてくるもの

わが子が不登校・ひきこもりはじめた時、多くの保護者やご家族が「足元の床が抜けてしまったような不安な気持ちになり」「なんで、うちにこんなことが起きるのか」「自分が至らなかったのでは」と、そんな気持ちになったと言われます。

そのような中、個別相談や親の会に参加された方々は、他のご家族の話を聞き、自分の経験を話すうちに、いまや、これは誰にでも、どの家庭にも起こりうることなのだと、そして悩みの大きさに隠れて見えなかったわが子の変化や自分の変化に気づいていかれます。

 

家族の小さな変化と歩みへの気づきこそ、不登校やひきこもりの中で、本人が「自分らしさ」や「豊かさ」を見出すための種となり、そこから成長が始まります。私たちの会のモットーは「急がば回れ」です。

たくさんの方とつながり、支え合って、不登校・ひきこもりが社会問題とならない時代が来るよう、取り組んでまいります。

 

 

家族支援の大切さ


不登校・ひきこもり支援の難しさのひとつは、本人への直接の支援ができるようになるまでに時間を要することです。その間、本人と家族のコミュニケーションや家庭内での様々な支持的な関わりが重要となります。

私たちの会は、どこにも相談できず、不登校やひきこもりに関する困りごとを抱えておられるご家族に対して、親の会やカウンセリングを通して、「わたしたちは大丈夫なんだ」という安心感を提供したいと考えています。

家庭が安心、安全な場所であることは、不登校・ひきこもり当事者にとっても家族にとっても大事なことです。

先生や支援者とつながる


 不登校のお子さんが学校を離れてしまうと、再び支援につながるのは、時として非常に難しくなることがあります。

この課題を乗り越えるために、私たちは学校現場の先生や支援者の方々と情報を共有してセーフティネットを少しずつ広げていきたいと考えています。

また、家庭での支援が効果を表し出すと、本人と第三者の支援者との関わりが始まります。この段階で支援者は、様々な支援機関と連携しながら、本人と社会との信頼関係が作られるよう働きかけることが重要となります。私たちは先生方や支援者とつながることで、一貫した支援システムの構築を目指します。みなさんが豊かな未来に辿り着くその日まで、私たちはとことん見守り、支えます。

 

 

豊かな不登校・ひきこもり


病気や体の不調から「回復する」という言葉があります。「治って良かったね」と声をかけます。でも、私たちの会はその方にとっての不登校や引きこもりからの「回復」や「治る」ということはどういうことなのか、不登校・ひきこもり支援の取り組みの中で深く問い直したいと考えています。

我々の先達として、福岡市思春期地域ひきこもり支援センター「ワンド」を立ち上げられた故峰松修先生は「豊かなひきこもり」という言葉を使っておられました。これほど不登校やひきこもりの在りようを端的に示す言葉は他に見つかりません。

私たちは、不登校・ひきこもりの時間が「辛い時間」ではなく「自分らしく生きることを探す、見つける時間」に豊かに変わっていけるような支援を行っていきたいと考えています。